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ID.4928
 
■投稿者:アナ銀スカイウォーカー 
■投稿日:2018/03/17(土) 16:23
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短編『愛と狂気と』 前
         
【注意】
R-18とまでは勿論いきませんが、物語の一部で少々性的に過激な表現が含まれています。ご注意ください!






 むかしむかし、あるところに、選ばれし子供たちと、そのパートナーデジモンがいました。彼らは、デジタルワールドの支配を目論む魔王を退治するために、立ち上がりました。

 魔王の住処を目指す中で、子供たちとそのパートナーデジモンは成長し、友情を育んでいきました。その中でも、ある天使型デジモンは自分のパートナーのことを、心から愛していました。徐々に、周りのデジモンが不審に思うほどに、その愛は大きくなっていきました。パートナーはその愛を、精一杯受け止めようとしました。

 そして長い時を経て、遂に選ばれし子供たちとデジモンは、魔王を退治することが出来ました。そしてそれは、子供たちとデジモンの別れの時が来ることを意味していました。子供たちは、自分たちの元の世界へ帰らなければなりません。自分のパートナーを愛したデジモンは、この事実を受け止めきれずにいました。そして、そのデジモンはある行動に出てしまったのです。

 子供たちが元の世界へ帰る前夜、そのデジモンは自分のパートナーを連れて、皆の元から遠く遠く離れた山奥に連れて行きました。そして、パートナーの子供を抱き寄せて、言いました。

「あなたと離れたくない。私と、永遠に一緒に暮らしましょう」

 伝えたのは、愛。しかしその言葉は狂気を孕み、子供を抱きしめる徐々に強くなってきました。そして、子供は小さな声で

 「嫌」

と言い放ち、デジモンを突き放しました。デジモンは戸惑いました。自分の愛を、初めて拒絶されたことに。そして、そのデジモンは思いつきました。

 この子を殺し、自分の中に吸収してしまえば、私の中で永遠に生き続けるのでは、と。

 そして、そのデジモンは自分のパートナーを手に掛けようとしたのです。
 幸い、ほかの仲間たちが駆け付けたことにより、子供の命は助かり、自分のパートナーを殺し、食らおうとしたその愚かなデジモンは、仲間たちの元から逃げ去っていきました。

 そのデジモンの歪みきった心は、元々持っていた白く、美しい翼を黒く塗りつぶし、美しい天使だったその姿を醜き魔王に変えました。そしてその魔王は、デジタルワールドの深く、深くに潜り、叶わぬ恋を今も想いながら、密かに暮らしているそうです。

 おわり


―――
――


 随分と長い間眠っていた気がする。夢から醒めた魔女は、座っていた玉座で少し伸びをした。その傍らでは、丸く小さな黒い騎士が、2人には広すぎる部屋の先にある扉を、じっと見つめていた。そして彼は、目覚めた魔女に気づき、あるのかないのか分からない背筋を伸ばし、魔女の方へ向き直る。

 「お目覚めですか、リリスモン様。こちら、何も異常はございませんが、お疲れでしたら、寝室でお休みになった方が……」
 「ご苦労、スカルナイトモン。そうさせてもらうとするかね」
 「最近、正義ぶった連中が殴り込みを仕掛けることが多かったかですからね。まぁ、リリスモン様が出る幕もありませんでしたが」

 スカルナイトモンに導かれ、リリスモンは玉座から扉へ続く長いレッドカーペットを歩いていく。

 七大魔王・色欲のリリスモン。周囲を魅了する妖艶な容姿と圧倒的な力から、デジタルワールドに君臨する強大な力を持つ7体の魔王型デジモンの一角を名乗る彼女であるが、七大魔王の称号も、彼女が知らぬ間に付いた称号である。実際にほかの6体の魔王とは幾らか面識があっても、特にそれに対して干渉したことも無ければ、結託して世界の覇権を握ろうとしたことも無い。ただ訳あって逃げ込んで来たこの世界で身に振る火の粉を払ううちに、その名が広がっていっただけである。
 彼女が住むこの大きな城も、元は彼女が身を隠すために逃げ込んだ廃城であるが、彼女の下に付いた手下たちが勝手に根城として改築したものである。

 ようやく扉の前に着く、といったところで慌ただしい足音が外の廊下から響いてきた。乱暴にドアが開け放たれると、吸血鬼がリリスモンの前で息を切らせて倒れこんだ。

「はぁ、はぁ、き、緊急事態でございます」

 スカルナイトモンは、倒れこんだ吸血鬼・ヴァンデモンの袖をその手の代わりに携えた赤いスピアーで引っ掛け彼の顔を眼前まで引き付けると、凄まじい剣幕で睨みつけた。

 「貴様、リリスモン様の御前であるぞ。なんだその様は」
 「落ち着け、スカルナイトモン。どうしたヴァンデモン、話せ」

 ヴァンデモンは少し息を整えると、涙目になりながらリリスモンの方へ向き直る。

 「っ……現在、恐ろしい力を持ったデジモンがこの城に」
 「ほう、数は?」
 「それが、たったの一体でして」

 ヴァンデモンの話を聞き、スカルナイトモンが驚いた様子を見せる。

 「なっ、城前に居たお前の指揮下にいる護衛隊はどうした」
 「全滅です。致命傷に至ったものは一体もいませんが、一匹残らず戦闘不能に……現在も城内の者を倒しながらこちらに……き、きた―――」

 話の最中に自分が来た道を振り返り、声を裏返らせるヴァンデモン――を、スカルナイトモンは前方へ突き飛ばしたのと同時に、廊下の果てから迫りくる何かとヴァンデモンが激突、ヴァンデモンはそのまま薙ぎ払われ、廊下の窓の外に弾き飛ばされた。
黒く禍々しい鎧を纏ったそれは、自らが薙ぎ払ったヴァンデモンに一瞥をくれてやることも無く、乱れた自分の長髪を払うと、目の前にいたスカルナイトモンとリリスモンをその赤い瞳で捉えた。

 スカルナイトモンはリリスモンの守るように彼女の前に立つ。

 「貴様か、城を荒らす不届き物は。このスカルナイトモン、我が主リリスモン様には指一本触れさせはしな―――」
 
 一瞬だった。スカルナイトモンの球体のような体が宙を舞い、まさしくボールの如く天井、そして地面へと叩きつけられた。激しい音と共に天井の一部が倒れたスカルナイトモンの上に降りかかるが、スカルナイトモンはピクリとも動かない。いつの間にスカルナイトモンが元いた位置に佇む黒いそれは、改めてリリスモンの方を見やる。

 「ほほぅ」

 一方のリリスモンは、倒れたスカルナイトモンに気をかけることはなく、ただ不敵にほほ笑み、一歩、黒いそれから間合いを取った。

 「闇の十闘士、ダスクモン……」

 十闘士、選ばれし子供より遥か昔に利用されていた、デジタルワールドを防衛するシステムのひとつである。子供の心の力を利用しデジモンに強力な力を与え、世界の脅威に対抗させる選ばれし子供に対し、十闘士は、人間の子供を媒体とし、伝説のデジモンの力を持つ『スピリット』を与えることによって人間そのものをデジモン化させるものである。強大な力を持つ反面、人間の肉体・そして精神に対して強い負荷をかけることから、選ばれし子供が防衛システムとして採用されたと同時に、システムそのものの使用が禁止され、スピリットは世界各地に封印されていたと聞いていた。今では図鑑の中でのみその存在が確認出来るまさに『伝説』だ。
 リリスモンの前に対峙するのは、10種類存在する『スピリット』のなかでも強大かつ精神汚染のリスクを伴う、闇の十闘士である。

 「伝説の十闘士にすら命を狙われるとは、私も随分と有名になったものだな」

 目の前にいる伝説に対しても、リリスモンは怯むことはなかった。むしろ新しいおもちゃを見つけたかの如く、少々興奮気味の様子である。彼女の命を狙うものは数多くいたが、ここのところ、彼女と戦うまでに至る骨のある存在がいなかったからである。

 「最近運動不足だったんだ。少し楽しませておくれよ」

 その刹那、それでは遠慮なく、と言わんばかりにダスクモンは一瞬でリリスモンとの距離を詰め、彼女を捉えんと飛びかかった。

 「ほう、面白い」

 それに対して、リリスモンはひらりとダスクモンを受け流した。華美な衣装に身を包むリリスモンであるが、それに見合った、舞のような華麗な動きで、ダスクモンから繰り出される手を、次々と回避していく。
 そうしているうちに、ピタリ、と、ダスクモンの動きが止まった。

 「スライドエヴォリューション」

 ぼそっとそう呟きが聞こえてすぐ、ダスクモンを中心に突発的な暴風が吹き荒れた。リリスモンは思わず防御態勢をとる。

 「ちぃっ」

 部屋中の埃が舞い、ダスクモンの姿を見失ったと感じたのとすぐに、明かりを灯していたはずの部屋が暗闇に閉ざされた。いや、違う。リリスモンはすぐに頭上を見上げた。
それは影。広い天井を、怪鳥の翼が埋め尽くしていた。

 闇の闘士のもう一つの姿・ベルグモン。十闘士にはそれぞれ、人の形を象ったヒューマン、獣の形を象ったビーストの2つの姿を持ち、かつて十闘士はこの2つの姿を巧みに使いこなし戦っていたという。そして今も。

ぎぃああああああああああああああああ

 怪鳥・ベルグモンは鼓膜を突き破る勢いの鳴き声を上げ、大きく広げたその翼を地面に叩きつけんとばかりに大きく動かした。その度に舞い上がる暴風はリリスモンに超重量の風圧として襲い掛かる。

 「上等よ」

 振り上げた右腕から描かれた魔法壁が、リリスモンを暴風から守る。涼しい顔をしたリリスモンをよそに、部屋の床はその原型を失い、重みで割れ、その跡が砂塵として吹き荒れた。
 一通り風が止み終わった途端、今度はリリスモンが描いた防御壁に、ズシリと、何かが降りかかってきた。再び黒き騎士に姿を変えたダスクモンが、魔法壁に降り立っていたのだ。そしてその壁を破らんと、その拳を構えた。

 「そろそろ飽きたね」

 リリスモンがパチンと指を鳴らすと、ダスクモンが乗っていた魔法壁が一瞬にして消えた。足場を失ったダスクモンは、一歩後方へ下がったリリスモンの足元に、なすすべもなく転落、リリスモンは態勢を整える隙を与えんと、そのままダスクモンの腹部を蹴り飛ばした。

 「ぐぅっ」

 強烈な一撃に、ダスクモンから思わず声が漏れた。リリスモンはそこからすかさず魔方陣を描き、そこから現れた無数の闇の拳が追い打ちをかける。一撃で仕留めることは考えない。痛みを極力長く与え、いたぶり尽くした。

 拳の雨が止み、ぼろ雑巾のようにその場に倒れているダスクモンの元へ駆け寄り、左手でその胸倉を掴み、自分の眼前までそれを引き寄せた。ダスクモンはまだ生きている。息は絶え絶え、体はボロボロでも、その赤い瞳にはまだ活力が残っており、リリスモンの瞳をただ見つめている。

 リリスモンはここまでの戦いを通して、一つ疑問を持っていた。この闇の闘士のから、彼女はこれまで一切の『殺意』を感じていなかったのである。これまでの攻撃も、一撃で決定打を与えようと繰り出されたものがなく、牽制や相手の動きを封じることを目的としたもののみのように感じたのだ。

 「あんたの目的はなんだい」

 ただ一言そう聞いた。ダスクモンはそれに応えるように、ゆっくりと右腕を上げた。そしてその手はそっと、リリスモンの右頬に触れた。
そしてその右手は頬をなぞり、首筋、そして彼女の開いた胸元へと降りていく。

 「おっと、レディの胸元に無断で手を突っ込むとは、マナーがなってないねぇ、十闘士さんよ」

 リリスモンはニヤリと笑うと、ダスクモンの手を、自分の右手でがっしりと抑えた。そしてそこから、徐々に煙と、じゅうぅ、と、肉が焼けるような音が上がり始めた。リリスモンの持つ右手に持つ魔爪「ナザルネイル」が、ダスクモンの鎧を溶かし始めたのである。ダスクモンはハッとした表情を見せると、その右手を、なんとか振り払った。

 「まだそんなパワーが残ってたかい。関心関心」

 ダスクモンを掴んでいた手をパッと放すと、ダスクモンはリリスモンの前に跪くように倒れこんだ。ダスクモンは溶けて原型をとどめていない自分の右腕を見て、舌打ちをした。まだ煙を上げ、溶け続けるその右腕に対し、ダスクモンは左指で何かを描くような仕草を取ると、右手に纏っていた黒い鎧が、パっと粒子になって消えた。そこから、その黒い姿とは対照的な、白く細い腕が現れた。

 「どこから来たか知らんが、うちの連中を一人で叩きのめした上に少しでもあたしの相手が出来ただけ、大した実力だね。なんなら、あたしの下で働いてみる気はないかい?」

 いくらか疑問は残るが、目の前にいるこの騎士の実力は本物だ。それに、伝説の十闘士という存在に、リリスモンは単純に興味を抱きつつあった。仮に反乱を起こしたとしても、ねじ伏せることは容易い。リリスモン自身、まだ実力の半分も出していないのだ。

 「実績次第じゃあ、褒美、やってもいいがね」

 リリスモンは胸元の大きく開いた花魁風のその華美な着物をさらに着崩し、胸元を大きく開けて見せた。これは、ダスクモンの正体が恐らく『人間』であること、先ほどの手の仕草から、もしやダスクモンの目的が彼女の首ではなく『彼女自身』だったのではないかという予測からくる、彼女のおふざけである。

 「まだ、足りない」
 「ん?」

 ぼそりと、そう呟いたのが聞こえた。その瞬間、ダスクモンはその場から大きく飛び、とっさに距離を取った。あのボロボロの体からまだそんな動きが出来るというのか。

 「また、出直す」

 ダスクモンはボロボロになった大部屋を抜け出し、廊下の窓から飛び降り姿を消した。リリスモンは特に追いはしなかった。その後一瞬の光と共に遥か彼方へ飛び去って行く怪鳥をただ見つめていた。

 「何が足りないって言うんだい、エロ助が」

 小さく丸い騎士が瓦礫から起き、ボロボロの体で無傷の主の元に駆け付けたのは、それからすぐのことである。

ID.4929
 
■投稿者:アナ銀スカイウォーカー 
■投稿日:2018/03/17(土) 16:35


短編『愛と狂気と』 後
***

 『色狂いの天使』

 かつてデジタルワールドに存在した、初代選ばれし子供とそのパートナーとの間で発生した実際に発生した『事件』である。
 自身のパートナーの人間に対して『恋愛感情』を抱き、それが異常なまでに膨らんだ天使型デジモンが最終的には正気を失い、その人間を殺そうとしたとされるもので、そのデジモンの心に発生した「バグ」が原因による突発的な犯行と考えられている。
 結果として間一髪で駆け付けた他の選ばれし子供のパートナーデジモンによって犯行は未遂で終わったが、天使型デジモンはその後姿を眩ましたままである。(一部界隈では、とある魔王型デジモンと化し、ダークエリアの奥底で今も生きているという噂もあるが、定かではない)
 選ばれし子供、というこの世界で英雄と称された集団の中で発生した事件、そして犯行を起こしたのがあろうことか天使型デジモンであった、ということから、この事件は長い間デジタルワールドで童話の如く語り継がれている。

***

 闇の十闘士の襲撃から幾らか月日が経った。城の改修は完了し、(スカルナイトモンの意見により)リリスモンの城にいるデジモンたちの強化、再編成が進められた。
 リリスモンの城が闇の十闘士により大きな打撃を受けたニュースは、デジタルワールドでもそれなりに広がったようで、突如現れた闇の十闘士の存在と、七大魔王リリスモンの今後の進退が一時期大きな話題となった。
 そしてその後すぐ、事件は起きた。

 「このダークナイトモン、我が主リリスモン様には指一本触れさせ―――」

 ダークナイトモン、リリスモンの家臣であったスカルナイトモンが闇の十闘士との戦いを経て、自らをさらに強化させた姿である。話によると相棒を見つけ、そこからデジタルワールドに伝わる力、デジクロスとやらを使って、その相棒と合体することによってこの姿を得たという。その姿は以前の可愛らしい球体とは大きく異なり、名の通りまさしく闇の騎士。リリスモンよりも大きな体を得た彼は、彼女を守る絶対の騎士となるはずだった。
 ただその騎士は今、より大きな『神』によって、頭からで地面に叩き伏せられた。地面にめり込んだその巨躯は、ピクリとも動かない。

 「デジタルワールドの神が、随分派手な夜這いを繰り広げてくれるじゃないか」

 これは、リリスモンの寝室にて繰り広げられている。修復されたはずの城は大破し、魔王の寝室は外にむき出しの状態になっている。再編成した軍隊は、目の前にいるそれの前では、結局誰一匹として機能しなかった。現在リリスモンを守るのは、その裸身を包む白いバスローブのみである。
 彼女の前に君臨するのは、デジタルワールドの神と称される『スサノオモン』。元々はこのデジモンの力が10に分かれ、戦士となったものが伝説の十闘士である。

 「あんた、中身はこの前の『闇の十闘士』だね」

 リリスモンは普段ニュースや噂話に興味はないが、闇の十闘士の件のあと、またとある大きな事件が起き、リリスモンは珍しく関心を向けていた。何者かによる『スピリット狩り』である。
 世界各地に封印されていた伝説の十闘士のスピリットが、封印されていた地域ごと襲撃され、スピリットを強奪されたというものである。回数を重ねるごとにその襲撃の勢いは大きくなっていき、つい2、3日ほど前に、最後の風のスピリットが奪われたというニュースを聞いた。
 このニュースの面白い点はいくつかあり、まず、スピリット狩りが行われる際、死者が一切発生しないこと、そして、10個あるスピリットの中で闇のスピリットのみは、一連のスピリット狩りが発生する大分前に、何者かの手により捕られていたこと、である。リリスモンはそのニュースを聞いたとき、久々に笑い転げた。

 「世界を荒らしまわって神の力を手に入れてリベンジマッチ……いや、まさか本当に『私』目当てかい?どちらにしても大したもんだね」

 リリスモンがベッドから飛び降り、その右指で魔方陣を描こうとした。

 「待って」

 そう一言つぶやくと、スサノオモンは間合いを詰め、リリスモンが魔方陣を描き切る前にその手を掴んだ。その間、一瞬である。
 その手は力強く、リリスモンがいくら力を込めても振りほどくことが出来ない。そしてリリスモンはさらに気づいた。スサノオモンが彼女の右手を掴んでいるということ、それは、彼女の魔爪「ナザルネイル」に触れていることでもある。しかし、その手が溶けることなく、そこにあるということである。
 残された左手で描くこともかなわず、その手すらも掴まれ、リリスモンはなすすべもなく壁に磔にされるような形で押し付けられた。

 「まだまだ」

 魔方陣を描かなければ一切の攻撃が出来ないというわけではない。聞き取れるかギリギリの小さな声でいくつもの呪文を詠唱すると、スサノオモンを包むように、頭上からは雷、足元からは灼熱の火柱、側方からは暴風や吹雪が発生した。しかし、スサノオモンは動くことなく、無傷である。これが神の力なのだろうか。
 長年強いられなかった苦戦に彼女が息を切らせ始めたころ、スサノオモンは問いかけた。

 「念のため確認する。『色狂いの天使』、というのは、君のことで合っているね?」

 放たれた一言。
 圧倒的劣勢に立たされた上で、尚且つリリスモンにとって『最も屈辱的な』問い。

 「だったらなんだって言うんだい!?」

 リリスモンはとうとう声を荒げた。裏返り、掠れるほどに。髪は乱れ、唇を噛み、怒りの形相を浮かべるそれは、普段妖艶な彼女からはかけ離れた、まさに恐ろしき魔王のそれである。いくら首を狙いに来られようが、軽くあしらってきた。特に気に留めたこともなかった。ただ、彼女はこの質問をされるのを、何より嫌っていた。
 ただし、リリスモンが息を整え、次の呪文を詠唱しようとした途端、異変は起きた。
 
 これまで無傷で君臨していた神が、彼女の前に崩れ落ちたのだ。

 「そうか」

 膝を付き、その神々しい姿からは考えられないほど弱弱しい声でそう呟いていた。声が震えている。顔を手で押さえているが、もしかしたら、泣いているのかもしれない。
 

 「な、一体何を……」

 拘束が解かれ、目の前にいるスサノオモンが大きな隙を見せているが、あまりに唐突すぎる展開に、リリスモンはとても攻撃をする気にはなれなかった。
 そしてスサノオモンは息を整えると、どこからか取り出してきたものを、リリスモンの前に見せつけてきた。

 「これ、覚えているかな?」

 震える手で突き付けてきたのは、楕円形の小さな携帯機器。その中心についている小さな液晶画面が、驚くリリスモンの顔を映していた。この機械は、彼女にとって見覚えのあるものだった。

 「デジヴァイス……まさか、お前――――」

 リリスモンの問いを遮り、スサノオモンはリリスモンを包み込むように抱きしめた。

―――
―― 


 選ばれし子供としてこの世界に来て、仲間たちと旅を始めてからしばらくの期間が経った。多くの敵を倒し、困難を乗り越えていく最中、ある日、私のデジモンはこれまでの可愛らしい子猫の姿から、眩い天使に姿を変えた。
 これまでも私とパートナーはとても仲睦まじかったが、天使に姿を変えてからはより、その絆は深まったように思えた。ただ、どこか違和感を感じていた。これまで動物と戯れるように何も考えず和気あいあいとじゃれていたが、天使の姿に変わってからはそうすることをどこか「恥ずかしく」感じるようになったのだ。
 というのも、私のパートナーの姿は、顔は鉄仮面で隠され、天使の翼ももちろん持っているが、基本的なフォルムは人間の大人の女性のそれだった。そのためか、触られたり、抱きしめられたりすると、心臓がきゅっと引き締まり、全身が熱を持ったような感覚に襲われるようになった。これまで通りに接していたいが、喋ろうとしても、なんとなく言葉が詰まる。じれったい感覚を覚えた。まだ本当に幼かった私は、その気持ちが何なのかも、よく分かっていなかった。今思うと、これが『初恋』だったのかもしれない。
 そして『事件』が起こったのは、私たち選ばれし子供がその使命を終え、元の世界へと帰る前夜、盛大な宴会を行った後のことである。パートナーに連れられ、会場から少し離れた森の中へ入った。

 「用って何?」
 「あきら……」

 私の名を呼ぶ声が、いつもより、しっとり、儚げだった。最後の別れ、募る話も色々あるのだろう。暗い森の中、月の光で映る彼女はとても美しかったのを今でも覚えている。
 そして彼女は何も言わずに歩み寄り、私をそっと抱きしめた。

 「えっ」
 「あきら……あきら……」

 いきなりの行動だったこと、そして、耳元でかすかに響く彼女のすすり泣く声が、この抱擁がいつもと違う意味合いを持つことを、幼い私に気づかせた。私はただ、その柔らかい背中を、ただなでてやることしか出来なかった。その温かさに触れながら、私は彼女とのこれまでの冒険を思い返し、私もまた、涙を流した。離れる寂しさはきっと、同じなのだろうと思っていた。
 随分長い間、同じ姿勢だった気がする。背の小さい私の体を抱きしめる、彼女の腰の様子が心配になり始めたころ、彼女は私に向き直り、あの一言を放ったのだ。

 「あきら、あなたと離れたくない。私と、永遠に一緒に暮らしましょう」

 頭が真っ白になった。話のスケールの大きさに、思考が追い付かない。私はただ、あ、いや、その、と、たどたどしい返事でその場をやり過ごすしかできなかった。
 私には帰る家がある。家族に会いたい。学校にも行かなければならない。戻ってやらなければならないことが、沢山あったはずだ。そして、私はここに初めて来た頃、家に帰りたいと泣きじゃくったではないじゃないか。
 私は混乱していた。私の中でこれほど「帰りたくない」という気持ちが大きくなっていたことに、彼女の一言を聞くまで気づかなかったからだ。そしてその気持ちになった原因である彼女は、あの行動に出た。

 唇から、全身を稲妻が走る感覚。

 何が起こったか分からなかった。気づけば、彼女の顔が、私のすぐ目の前にあった。彼女の冷たい鉄仮面が、私の額に当たっている。ただ、その冷たさを感じさせぬほど、全身が炎の如く熱くなった。
 そのまま彼女が私を抱きしめる。私の短い髪を撫でる手が、いつもより激しい。彼女の息遣いが直に伝わるのとともに、彼女の力が段々と強くなってくるのを感じた。それに対して、私の体は芯を失い、どろどろに溶けていくように、全身の力が抜けていった。
 これまで考えていたいろいろなことが、真っ白に塗りつぶされていきそうになる。もう、どうにでもなってしまいたい。このまま、身を任せてしまおうか。ただ、ここから先の行為は、子供の私には分からない世界だというのも、感じてはいた。
 ただ、溶けかけていく思考の片隅で一つ、何かが瞬いていた。それは大きく輝き、私の意識を叩き起こした。

 ここから先の、まだ未知の世界に対する『恐怖』である。

 「イヤ」

 私は咄嗟に彼女を突き放してしまった。反射的に手が動いていた。
 思考をなんとか整理させながら、息を整えながら、そして彼女の唇が触れていた私の唇に触れながら、彼女の方を見た。
 突き放された彼女は、こちらを見ることはなく、俯いていた。ここで私は焦った。彼女を傷つけてしまったのではないか。
 違う。これは、拒絶ではない。一度、冷静に考える時間が欲しかっただけ。彼女から伝わってくる愛情は本当に嬉しかった。ただ、今の私には早すぎる、そう感じたのだ。
 私は必死に何か彼女に言おうとするが、言葉が詰まって声が出ない。

 「おい!エンジェウーモン!お前、何をしている!!」

 聞き覚えのある声が背後から聞こえたと同時に、一つの影が私を過り、目の前のエンジェウーモンに激突した。それが上空に舞い上がったのを見上げた時、それが仲間のデジモンの一匹であるウォーグレイモンだと気づいた。

 「ずっと前から様子はおかしいと思っていたがとうとう血迷ったか!自分のパートナーを食らおうとするなど!!!」

 食らう?違う。もしかして私たちの行動の一部始終を見ていたのだろうか。ただ、私のパートナーの行動は、決してそんな恐ろしいものではなかった。当時幼い私もドラマで見た程度ではあったが意味は分かる。前に聞いたことがある。デジモンは雌雄を持たず、個体同士での繁殖をしない、または家族も持たないと。もしかして、ウォーグレイモンは何も知らず、彼女の行為を誤解しているのではないか。

 私はそれを必死に否定しようとした。ただし彼らが空高くで対峙していること、そして私の動揺がまだ醒めず、うまく声が出せていないことから、その声が彼らに届くことはなかった。

 「俺は見たぞ!メカノリモン、予定変更だが先にあきらを返せ!ターミナルから列車は出せるように手配してある!」

 ウォーグレイモンの声に応じて、私の背後から現れた機械兵メカノリモンが、私の服の襟を掴み、無理やり頭上にある操縦席に私を押し込めた、颯爽とその場から走り出した。私の声は届くことはなく、段々と離れていく彼女の姿を、ただ泣きながら見ることしか出来なかった。

 そして私は何も応えることが出来ぬまま、無理やり帰りの列車に乗せられ、ほかの子供たちよりも先にデジタルワールドを去ることになった。
 のちに、後にウォーグレイモンの行動は、彼の独断に基づいた実に無知で愚かな行動であったことが判明した。ほかの選ばれし子供は、私やパートナーのことを、どう思っていたのだろう。元々世界各地から集まったメンバーであったし、連絡先を聞いていなかったため、その後誰に会うことも無かった。
私はただ、彼女との再会を誓った。

―――
――


 神の抱擁はその巨躯に反し、リリスモンを傷つけぬよう、優しいものであった。
 しばらくの静寂。リリスモンは一瞬手放しかけていた意識を戻し、とっさにスサノオモンを突き放す。

 「嘘だ、そんな、そんなはずは」
 「なら、証明する」

 スサノオモンの巨大な体が、一呼吸ののち、眩い光に包まれた。その光が粒子となって弾けると、中からリリスモンよりも小さい人影が現れた。
 長く黒い髪に、すっと芯の通った細身の体、黒いスーツとその細見を包むトレンチコートから、凛々しい大人の女性に見えるが、その顔から垣間見える面影は、リリスモンの遠い過去の記憶を呼び起こそうとする。そして

 「っ……」

 リリスモンに駆け寄った美女は、リリスモンの顎を取り、瞬時にその唇を奪った。その接点から伝わってくる稲妻のような感触で、リリスモンは目の前にいる存在が一体何者かを、認識せざるを得なかった。

 「あきら……?」
 「久しぶり、私のパートナー。エンジェウーモン、いや、今はリリスモンね」

 優しく微笑むかつてのパートナー、あきら。ただ、リリスモンは簡単に彼女を認めるわけにはいかなかった。

「あんたは、私を、拒絶したはずだ!!今更、何を!!」

 過去の記憶を穿り返された辱めや苛立ち、そしてかつて愛した存在が目の前にいることの戸惑い、もうどんな態度をとればいいか分からない。それがただ怒号に変わって、目の前のパートナーに叩きつけられる。

 「会いに来た。君の愛を、受け止めに来たんだ」

 躊躇いもなく発せられた言葉。リリスモンのごちゃごちゃになった感情はその一言で全て消し飛ばされた。

 「あ…?」
 「残されたデジヴァイスを改造して、私が自力でゲートを開けるように改造したんだ。最後に別れてから今まで、20年も掛かっちゃったけど。正直、ダメ元だった」

 デジタルワールドと人間の住む世界は時間の流れが異なっている。デジタルワールドの方が人間界に比べ、遥かに早い。デジタルワールドで経つ一か月が、人間界でのたったの1時間、といった具合である。
 あきら達の旅が終わり、人間界では20年の月日が経過していた。ただそれは、リリスモンがリリスモンと成り、この場所に住み始めてからそれより遥かに長い月日が経ったことを意味している。
 最初は、悲しみに暮れていた。自分の極めて衝動的な行動に後悔もしていた。(もっとも、彼女の行為のもととなるものは、ほかの選ばれし子供の男グループが隠し見ていたあるDVDに映っていたものを偶然目撃し、『人の愛し方のひとつ』として盗み見て知ったものであるのだが)
 最愛の人に拒絶された悲しみや、仲間から拒絶され彼女の愛を『バグ』だと嘲笑われた苦しみや怒りが、いつしか彼女の姿を闇に堕としていた。
 寿命が尽きるまで、ひっそりと暮らして死のうかとも思った。しかし、魔王と化したことで、そう簡単に尽きぬ寿命と、他を寄せ付けぬ強さを得てしまった。ある種の呪いかとも思った。
 数え切れないほどの月日が経ち、幾度となく訪れる彼女の首を狙うものを追い払っているうちに、付きまとってきたこれまでの感情を、無理やり記憶の片隅に押し込め、封をして、忘れるようになった。
 そして今、その蓋を無理やりこじ開けられようとしている。

 「あのとき、嫌、と言ったよな?」
 「咄嗟に出た言葉なんだ。許してほしい。私もまだ、子供だったから。でも、拒絶したつもりはなかった」

 あきらは本当に後悔している、と言わんばかりに俯き、唇を噛んだ。

 「一度来た闇の十闘士、あれもお前だろう?なぜあの時正体を現さなかった?」
 「まだ、力が足りなかったと思ったんだ。今の君に触れて、愛し合えるほどの力が欲しかった」

 リリスモンは自分の右手を見る。あの時ダスクモンだったあきらが放った『まだ、足りない』は、そういう意味だったのか。
 
 「研究が成功してこっちに来た時、『色狂いの天使』の話を聞いて、噂話をたどっていくうちに、君が姿を変えて、まだ生きているんじゃないか、そう思えてきたら嬉しかった」

 闇の十闘士としてリリスモンの前に現れた時と同じように、あきらはリリスモンの頬にそっと手を触れた。

 「君の心に闇を落としてしまったのは私。だから、私は、その君の闇、悲しみをも包み込める、大きく、静かな、温かい闇になろうと、そう思った。そしたら、闇のスピリットが応えてくれたんだよ」

 あきらの手は、リリスモンの首筋、胸元へとおりていく。あの時と同じように。

 「あとは、たぶん、君の知っているとおり」

 リリスモンは感じた。彼女は私を愛するために、デジタルワールドを荒らしまわり、神の力までも手に入れたのだ。
 幼いころの面影をどこかに残しつつも、大人の顔になったあきら。ただ、どこかやつれているようにも見える。そして笑ってはいるものの、彼女の目の下には少し顔を近づけば分かるほどの大きな隈があった。そして彼女の瞳は、ただ一つのことを見つめる。そして彼女が見つめるのは、リリスモンただ一人。

 狂っている。普通ならあきらのことをそう思うかもしれない。ただ、リリスモンはその狂気を孕んだ瞳を見た瞬間、心が躍った。心が繋がった。愛し合える。そう思ったのだ。もう、過去のことなどどうでもよくなっていた。

 「あきら……あきら……!!」
 「永遠に一緒に暮らそう、リリスモン」

***

 そのあとリリスモンとあきらは、人間界での20年分、いろいろな話をし、互いの愛を確かめ合った。神の力というものはあきらの人間としての姿にも影響を及ぼすらしく、スサノオモンとしての姿になっていなくとも、リリスモンの右手の影響を受けることはなかった。

 「少し、冷えるね」
 「あんたが城の屋根吹き飛ばすからでしょうよ」

 リリスモンは自分の乱れたバスローブを整えながら、枕元にあるキセルを手に取った。
キセルから出る煙が風に乗り、遠くへ流れていく。

 「そういえば、よくウォーグレイモンから逃げきれたね。私たちの中でも一番強かったでしょ」
 「なんとかねぇ。まあそのあと、この姿になってから血祭に上げてやったけどさ」
 「上出来」

 そもそも、あきらとリリスモンの間に起きた話を『色狂いの天使』として世の中に流したのもウォーグレイモンの仕業だと聞く。

 「これから、どうするんだい?ずっと人間界には帰らないつもりかい?」
 「ああ。特にあっちに未練はない。一緒に暮らそう、っていったでしょ?」

 遠くをみているあきらの白く細い背中が、やけに寂し気に映った。ここにくるまでどんなことが彼女にあったのだろうか。リリスモンはあえて聞かなかった。

 「君と一緒に居れれば、もう、何もいらないから」

 黒と赤が混ざる闇の世界の空の下、二人は肩を寄せ合い、笑った。

 おわり

ID.4931
 
■投稿者:夏P(ナッピー)  MAIL
■投稿日:2018/03/17(土) 22:16


獣の王と書いて狂う
 どうも、夏P(ナッピー)です。


 いきなりの乱入者にスカルナイトモンが台詞の途中でギャグ漫画の如く吹っ飛ばされたことにちょっと噴きましたが、後半でダークナイトモンになっても同じ感じでやられてることにもう一度噴く。台詞は最後まで言わせてくれ……。
 しかし別離することになったパートナーに再び巡り会う為とはいえ、闇のスピリットを手に入れ、更に最終的にはスサノオモンの力まで手に入れるとはすげーなあきら……狂気にも似た執念というべきか。姿形は人のままでも、ある意味で人間を超えている、最早狂愛の域である。キマシとか言う暇(いとま)も無かった。
 選ばれし子供がエロスDVD持ち歩いてたとは、なんて奴らだ! これは危険物として私が預かることとする。
 リリスモン(エンジェウーモン)がそれを人が人を愛する行為だと理解したのとは逆に、なんか御礼参りされて殺されたらしいウォーグレイモンにとってそれは人が人を喰らう行為に見えたのかななんて思ったりして。そう考えると選ばれし子供+パートナーの全員で鑑賞会やってたのか、ヤバいな。


 あきらの方にも色々あったのだろうと思わせる終わり方。リリスモンにとっては間違いなくハッピーエンドなんでしょうが、これ人間界のあきら視点で見たらここに至るまでに物凄く陰鬱な出来事のオンパレードだったのではと恐怖しつつ、感想とさせて頂きます。

ID.4933
 
■投稿者:アナ銀スカイウォーカー 
■投稿日:2018/03/22(木) 08:53


感想返信
 夏Pさん

 こちらではご無沙汰しております。感想ありがとうございます!
 スカルナイトモンとダークナイトモンのくだりに関しては完全に狙いました。100%汲み取っていただけて光栄です笑

 これを書く当初はリリスモンの心理描写とかを全面に出していく予定でしたが、筆を進めていくうちにあきらの狂気が想定の5倍くらいになっていました。完全にキャラが一人で歩き始めました。怖い怖い。

 描写は省略しましたが、あきらについてはデジタルワールドに自力で突入する過程で、実はある分野で博士になったりしてますが、研究の内容がかなり現実離れしているのと、解明されていない世界にいる想い人に会うという執念が原動力になっているため、奇人変人扱いはされていたかと思います。そこから先にどんなことがあったかはご想像にお任せいたします…

 一部完全にご想像にお任せしたい部分に関してはお返事を省かせていただきましたが(ぁ
これにて返信とさせていただきます。ありがとうございました!

ID.4947
 
■投稿者:tonakai 
■投稿日:2018/03/28(水) 00:22


狂気の中に驚喜をみた
初めまして。
拝見しました。
稚拙な感想で恐縮ですが足跡残します。


冒頭、特別狂気感はなかったように思いました。
きっと勘違いから始まった伝承なのかなーと。
最後まで読むと、うわぁ……悪いのあんたなのかよと。
勘違いしていたのは自分なのかよと。
いえ、なんとなく前編終盤にそんな気はしてたんですよ。
してはいたんですが、結末みるとなんだか騙された気分に。
リリスモン視点だと良かったね!って彼女の背中を
考えなしにバシっと叩きたくなります。(←やった瞬間消される)


ダスクモン!ベルグモン!!
十闘士自体、登場があまり見かけないこのNEXTにおいて、
闇堕ちの方をもってくるとは……
自分だったら正義の方(カイザ-レオモン格好イイっす)を使うので、
個人的に新鮮でした。


今回のお話の癒し担当はスカルナイトモンとヴァンデモンでしょうね。
いいですよぉ公式で悪役やってたキャラを ギャグ要員
かませ犬にもっていくの。
報告の途中で、「き、きた―――」と声を裏返す風景が頭に浮かんで
思わずくすっとなっちゃいました。
おっと、内容が先客の投稿者殿とかぶってしまいましたが、
自分はヴァンデモンをチョイスしたのでご容赦を。

ウォーグレイモンには「ご苦労さん!」と頭を撫でてやりながら、これにて。


面白いお話ありがとうございます。

ID.5006
 
■投稿者:アナ銀スカイウォーカー 
■投稿日:2018/06/19(火) 15:50


感想返信その2
tonakaiさん

はじめまして。この度は感読んでいただきありがとうございます!
大分遅くなってしまいましたが、感想について返信させてください。

自分でいうのもあれなんですが、序盤から終盤までの間に少し捻り、読者を騙すタイプの小説を書くのが初めてだったので、こういった感想をいただけると嬉しい限りです。

ダスクモン、ベルグモンの採用については、闇の闘士の中でもこいつら闇堕ち携帯の方が個人的に好きだったのと、あきらの人間性等を考えました。人獣共にあの禍々しさが好きなんです。

全体的に陰鬱な空気の話になりそうだったので、お口直しと言いますか、そういった役回りについて彼らには犠牲になってもらいました。南無。スカルナイトモン、激強な悪役に持っていくにはあまりにも愛嬌ありますしね!(あくまで個人的な感想です


以上、ありがとうございました。また機会がありましたらお願いします!