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ID.4732
 
■投稿者:DYNE 
■投稿日:2017/06/26(月) 00:25
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連星のユークロニア 19話
         
連星のユークロニア 19話
「行くこと と 知ること」




 運び込まれた飲み物を目にした瞬間、とても喉が渇いていたことに気が付いた。声が出なかったのは映像の衝撃だけではなく、口が乾ききっていたのも理由かもしれない。文字通り浴びるように飲んだ竜弥と駈は、大体の予想通りむせてゲホゲホと大きな咳を繰り返す。「何やってるのよ」と呆れながらも、環はポケットからハンドタオルとポケットティッシュを二人に差し出した。

「女子って感じだネ」
「このくらいで女子とか言われてもねー」
「おや、一応褒めたつもりなんだけどネ」
「んふふ? じゃあありがと」

 少し時間を取って、春馬は頭を整理した。この会社へ乗り込んだときは箱庭とデジタルワールドの関係性の仮説、竜弥たちのデジモンとの遭遇、この二つを武器にすれば優位に物事は進められるのではないかと考えていた。それがいざ来てみれば、大人たちは自分たちが思っていた以上にデジタルワールドを知っていて、箱庭を通してもう一つの世界と深く関わり続けていた。自分たちがデジモンと出会ったことも、箱庭というアプリの延長線なのではないかと感じてしまう。
 あれは、ゲームでも仮想現実でもない。この世界と同じ、自分たちのような学生がきっと住んでいるはずのひとつの町だ。デジモンとの共存を選ばざるを得なかった、たったそれだけのことだ。

「落ち着いたかな? なにか聞きたいことがあれば」

 竜弥と駈がゆっくりと再びコップに口をつけたのを待って、佐伯はテーブルに両手をついた。ごくり、と喉を鳴らして竜弥は少し考えながら、そのまま春馬へと視線を向けた。コップに口をつけたまま、ぱちぱちと瞬きを繰り返すその目に悪気はなく、だがその本心は恐らく「もうサッパリ分かんないから頼んだ」というところだろう。
 環も駈も特に質問をしなさそうだというのを待って、春馬はぱさりと前髪を払った。

「ドラゴン退治って、結局どういうイベントなんだネ? さっきの映像にはそれっぽいものは映ってなかったと思うんだけどネ。まさかここまできてそのドラゴンがデジモンじゃないとは言わないよネ」
「もちろんデジモンだよ。あ、あとオレたちはデジモンを作り出したりはできない。春馬に、というかフレイモンに渡してもらってるデジタマは、あの世界のルールに則って生まれたものでしかないよ」
「ドラゴン退治の目的はなんなんだネ。別にイベント告知される前も、特にバグとか出てなかったけどネ」
「ちょっと異端でね、こちらからコンタクトが取れないデジモンなんだ。行動の予測もできない」

 佐伯は椅子を引いて座ると、四人へもどうぞと着席を促した。話しは長くなりそうだと、四人も覚悟を決めて腰を下ろした。

「知ってるかな、デジモン達はそれぞれの個体識別やらデータの管理にタンマツを持ってるんだけど」
「知ってる。おれが最初にレインボーブリッジの下で拾ったのが、コカトリモンのそれだった」
「そのタンマツを失くしても死ぬわけじゃないみたいだけど、少なくとも箱庭ではタンマツのないデジモンには干渉ができなかった。つまりそのドラゴンはね、町の中にいることは分かっているけど、居場所もつかめないしコンタクトも取れない困ったデジモンなんだよ。たぶんそれは町中にいるデジモンたちにとっても同じなんだろうね」

 ぞわっ、と毛が逆立つような気がした。駈は佐伯の言葉に「もしかして」を感じていた。両手で握る携帯電話は、タンマツを持たない彼に渡してあげようと思っていた物だ。
 でも、なんで、町で戦っていたのはそこに住むデジモンたちで、彼が暴れているわけではない。退治されなければいけないような悪さをしたのであれば、ゲームイベントなんかじゃなくて自分が言って聞かせればいいだけではないだろうか。駈はその「もしかして」を考えて、前のめりに顔を上げた。

「ぼくのエアロブイドラモンが、なにか悪いことしてるんですか」

 少し高めの子どもらしい声は、緊張や震えに負けないようにゆっくりと一言ずつ発される。胸の前でTシャツを握り締めた拳で、自分を必死に奮い立たせて。
 その言葉を受けて佐伯は少し考えたように言葉を選ぶ。

「うーん、そういうわけじゃ、ないんだけどね」
「じゃあなんで、こんな……」
「あの町を守るために必要なことなんだよ。このままではフレイモンがどんなに頑張っても、いつか町は容量をオーバーして爆発するか、ファイヤーウォールが壊れてデジタルワールドに開放されてしまう。エアロブイドラモンを排除できれば、それが止められるんだ」

 駈と目線を合わせるように腰を落とし、佐伯は分かりやすいようにゆっくりと話した。一緒になって聞いていた竜弥はふむふむと説明に頷いていたが、駈ほどには身近なことのように感じていないようだった。
 一方でその佐伯の説明でいきり立ったのは春馬で、爆発とはなんだファイヤーウォールが壊れるとどうなるのか、デジタルワールドに開放された場合の町の住人の安否はなどなど矢継ぎ早に質問が飛ぶ。その剣幕に駈はやや後退したが、佐伯は春馬を「まあまあ」とかわして困った顔のまま身を引いてしまった駈に再び目を向けた。

「どうだろう、分かってくれるかな?」
「カケル、分かるなんて言っちゃダメだからネ! エアロブイドラモンがそれに関わってるのかまったく話が見えてないからネ!」
「いろいろ説明をしなかった俺も悪いけど、他の理由を俺たちだってどのくらい考えたことか。たるとやしふぉんにも何度もダイバシティに行ってもらって、ようやくエアロブイドラモンを捕捉したんだから」
「本当にエアロブイドラモンのせいなの? 父さん」

 さすがに佐伯もうんざりしたような顔で春馬に向き直る。そこへ口を挟んだのは、ほとんど蚊帳の外にいた竜弥だった。同じようにずっと黙ったままだった自分の父へ、問いかける。腕を組んだまま状況を見ていた日野は、右手を口元へと動かして顎をさすった。目線をわずかに下方へ向ける。

「実際、町にいる人やデジモンがエアロブイドラモンを警戒しているのは事実だ」
「だからってさぁ」
「デジタルワールドに戻れないこと、平和に飽きたデジモン、戦いを思い出すきっかけはたくさんあったんだ」
「だからさぁ……」
「そのタイミングに合わせてイベントを告知した。目的があれば町のデジモンたちが無意味に戦い合うことはなくなる。人や町を危険にさらさないためには、全員が同じ目的をもっていればいい」
「だからって!」

 日野たちが行ったイベント告知の流れと理由から考えれば、エアロブイドラモンは都合のいいデジモンだった。誰もコンタクトを取れず、町中のデジモンが警戒をしている存在。それを倒そうと一致団結すれば自分たちも戦い、進化を求める。外に出られないことを不満に思っていたデジモンにはいい気晴らしに、平和に飽きていたデジモンにとってはいい刺激に。誰も疑いを持たないだろう。町に住んでいる人間にとっても、アバターとして参加しているユーザーにとっても、このイベントを疑問にも思わないだろう。

「どうにかなんないの? おかしいよ、少なくとも俺たち四人はおかしいって思ってる。だってエアロブイドラモンはなにもしてないでしょ」
「だからこそ都合がよかった。何もしないからこそ、警戒したんだ」
「もー! だからそういうことは分かったよ! そうじゃなくて、他になんか方法ないわけ? このイベントおれ止めたいんだけど!」

 堂々巡りの問答に竜弥は困惑している駈を差し置いて親子喧嘩のごとく父に食って掛かった。口を挟めなくなった春馬もわざとらしく壁を作るように両手を体の前で広げた。

「直接、エアロブイドラモンと話をすることができれば、あるいは」
「そんなことで解決できるんなら行けばいいじゃん。おれ、行くよ。それでどうにかなるならラクショーじゃん」
「ちょっと竜弥! そんな簡単に決められることじゃないでしょ!」
「でもここでこうしてたってどうしようもないんでしょ? じゃあ行こうよ。大人数で行っちゃ危ないんなら、おれと春馬で行くし」

 竜弥が春馬に目を合わせれば、咄嗟のことでも春馬はこくりと頷いてくれた。コンピュータやデジタルのことは自分にはさっぱり分からないが、春馬がいてくれればそれだけで百人力だ。フレイモンを頼りにして、そこからなにか方法を探せるに違いない。

「ぼくも……」

 環がびくりと小さく跳ね、背筋が伸びる。ゆっくりと目線を下ろし、駈を見た。視線に気付いて顔を上げた駈は一瞬気まずそうに眉を下げたが、それでも思い切って竜弥へ向き直った。

「ぼくも行きたい。ぼくがエアロブイドラモンと話をする」

 よし、と竜弥は駈に頷く。あとは説得が一番難しそうな環をどうしかしなければと思うと、少し顔がこわばる。竜弥は駈の肩に手を置き、駈と一緒に環に訴えかけた。

「環はどうする? 無理にとは言わな」
「行くわ」
「えっ、行くの?! 大丈夫?」
「そんなわけないじゃない!」

 驚きながらも環の発言に目を輝かせた竜弥をばっさりと環は一言で切りつける。「だよねぇ」と肩を落とす竜弥に、「でも」と環は続けた。

「エアロブイドラモンはカケルにだったら近付いてくるかもしれないでしょ。だったらカケルが行ってさくっと終わらせた方がいいんじゃないの?」
「そんな簡単じゃないかもしれないけどネ」
「じゃあアテもなく探すわけ?」

 うっ、と春馬も言葉を詰まらせる。フレイモンを通して見える視界は結局ゲームとしての「箱庭」の世界でしかない。居場所の分からない特定のデジモンを探すということはほぼ不可能だろう。佐伯にあれこれと詰め寄って尋ねてみたものの、管理者権限をすべて開放したところでやれることは多くはないという結論に至ってしまった。
 このアプリの世界へ行く、ということを春馬はまだあまり理解できずにいた。ただ、この部屋にいる他の誰もそれを否定しないということが、それを可能なのだと春馬に確信させていた。分からないことがある、知らない世界がある、春馬は不謹慎だと思いながらも今目の前で起こっている出来事に興奮していた。

「じゃ、父さん、そういうことだからおれたち行ってくるよ」
「竜弥、そんなに簡単なことではないぞ」
「簡単じゃないかもしれないけど、見てたってしょうがないじゃん。父さんたちだって方法がないからとりあえずエアロブイドラモン倒そうってだけじゃないの?」
「むぅ……」
「おれたちもあの町に行くのは初めてじゃないし大丈夫だよ。ちょっと話をしにいくだけだからさ」

 日野は佐伯ほどに歯切れがよくなかった。なにか言葉を詰まらせるような、喉に引っかかるような物言いを竜弥は気にしたが、引きとめている様子ではないと感じた。それならば押し通してしまえと、竜弥はぐいっと一歩前へ出た。

「父さん、おれ行くからね」

 春馬は光るメガネの奥で佐伯のことを睨むように少し目を細めた。

「フレイモンに会えばいいのかネ」
「そうだね。たるととしふぉんは戻ってきちゃうと思うから、町のことはフレイモンに聞くといいよ」
「オレたちが町に行くことまで、計算済みかネ?」
「いやいや、まさか」

 はっはっは、と声を立てて笑った佐伯のわざとらしさに春馬はさらに眉間に皺を寄せたが、もうここまで関わってしまった以上後には引けない。ゲームの保守は最後までしっかりやりきろうと決めた。どうせ佐伯のことだ、春馬の心の中にある好奇心や興奮にも気付いているのだろう。
 席を立った四人はその足で行きたいとは思ったが、今から向かっても行動できる時間は短いということで出発を明日に決めた。ちょうど土曜日なら学校も休みで都合がいい。身の回りと心の準備をする時間もできた。頭の中を整理してから向かった方が効率もいいだろう。

「父さん、今日は帰ってくる?」
「ん? ああ、そうだな。晩飯までには帰るよ」
「わかった。準備しとくね」

 すっかり黙ってしまった父に、竜弥はできるだけいつもと同じ調子で声をかけた。顔を上げた日野はその瞬間ばかりは父の顔だった。竜弥はほっと胸をなでおろして、四人はレイライン社を後にした。それぞれに準備をして、明日の朝レインボーブリッジで待ち合わせることにし、一人、二人とそれぞれの家へと向かった。


  ☆


「おかえりなさーい」

 鍵が回り、ドアが開く音に合せて竜弥は大声をあげた。玄関からはいつもよりも少し小さな「ただいま」という声が返ってきた。洗面所へ足音が向かい、水音、それから浴室のドアが開く音……いつもの一連の生活音が聞こえてくる。帰りの遅い日が多くなり、ほぼすれ違い生活にも慣れてきたが、自分以外の音が聞こえてくるというのは少し安心する。
 食事の配膳が終わるのと、日野がリビングに来たのはほとんど同時だった。それぞれに飲み物を冷蔵庫から出し席につくと、早速手を合わせて「いただきます」と小さく頭を下げた。
 なにか言われるだろうか、竜弥はテレビを見ながらも時折父の顔を横目で見たが、黙々と箸をすすめるだけで視線に気付いた様子もない。気付かないふりをしているようにも見えないし、急ぐことでもないからと竜弥も今は話を切り出すのをやめた。
 洗い物を済ませ、お茶をおく。「ん、」と新聞からちらりと目を上げて湯呑みを受け取り、竜弥が隣の椅子に座るのを待って新聞を畳んだ。

「お前は、自分がやろうとしていることがちゃんと分かっているのか?」
「そのことなんだけどね」

 家に帰ってきてから聞いた父の声の中で、一番大きく強かった。怒っているわけではなさそうだが、竜弥の言葉でデジタルワールドへ行くことになったようなものだ。その言葉に責任を持てるのか、と聞かれているのはよく分かった。

「ほんとはさ、よく分かんなくて。エアロブイドラモン説得して、それからどうすればいいのかな」
「戦いを思い出したデジモンは、もう人間の生活には戻れないだろう。彼らの望みはファイヤーウォールの外へ戻ることだ」
「でもそれって、ファイヤーウォール壊すってことはフレイモンが倒されちゃうってことでしょ」
「ん? よく知ってるな」
「コカトリモンが言ってた。水上バスの事件のとき、フレイモンじゃなかったけどなんかが倒されてファイヤーウォールが壊れたとか、なんとか。たしか」
「デジモンの望みを叶えるとすると、あの町がデジタルワールドにさらされることになる。箱庭はサービス停止だな」
「サービス停止とかじゃなくって、普通にあの町の人たち大丈夫なの?」
「ずっと隔絶されていた町だからなぁ、普通に考えればあまりいい未来はないな」
「もー、そんな適当にしか考えてないわけ? そんなんで管理してるとか言えるの?」
「……竜弥」
「な、なにさ」

 頬を膨らませてわざとらしく怒った振りをした竜弥に、日野は声を低くして名前を呼んだ。その声の低さに、竜弥はわずかに緊張して身構えた。

「あの町にはあの町の作ってきた流れってものがある。それを変えられるのは、やっぱりあの中にいた者だけだと俺は思う」
「ど、どういうことだよ」
「俺たちはあの町を管理しているわけじゃない。言ってしまえば、見守っているだけだ。あの町が、あのデジモンを倒そうという動きになったのも、あの町の中で生きている人やデジモンたちの意志だ。それを変えるっていうのは、簡単なことじゃないぞ」
「そんなの、今言わなくても」
「いいか、焦るなよ。エアロブイドラモンを倒せるだけのデジモンが町で生まれるまで、俺たちは二週間かかると読んでイベントにした。イベント開始から考えてあと十日くらいだ。時間はまだある」
「う、うん……」

 それきり日野は再び新聞へと目を落とし、口を開かなかった。竜弥は湯呑を二つ洗ったが、テレビの音も会話もないリビングには、水音と時計の針の音だけが響いていた。洗い物を終え脱衣所へ向かっても、風呂を終えて半濡れの頭をタオルで拭きながらリビングに寄っても、日野は一言もしゃべらなかった。
 冷蔵庫を開け、コップに麦茶を一杯いれて飲み干す。ぱさっ、と新聞を机の上に置いた音が聞こえ、竜弥はそれに気付いて目だけを向ける。リビングを出て行こうとする日野の視線の先には、いつもは眺めたりしない母の写真があった。ほんの一瞬だったが、絶対に見つめていた、という確信が竜弥の中に何故か生まれ、同時に絶対に解決して家に帰らなければ、と強く思った。
 リビングの電気を消し、二階の部屋に戻る。いつもはやらないスマホの充電も、ちゃんとした。
 電源を入れてみると電池残量の表示に電波の受信状態も良好。その隣に大量の通知アイコンが並んでいたが、それの消し方はよく分からなかった。
 目覚まし時計として使ってみたこともあったが、音の消し方が分からなくて近所迷惑になるんじゃないかと布団にくるんでそのまま忘れて置いていった日もあった。使いこなそうと思ったこともないが、何故かなくしてしまったりどこかにほったらかしにすることもなかった。コカトリモンに出会ってからは、カバンに入れて持ち歩くくらいには身近なものにもなった。

 この機械を使って、明日、もう一つの世界を知りに行く。







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えっ前回が2014年? よく分からないなぁ。
デジモン20周年おめでとうございます!!便乗してやる気見せるよ!

18話>>4401
17話>>4297
16話>>4268

連星のユークロニアwebは16話まで更新してありました。こちらは11月にサーバー契約が切れるので引越し、もしくは完結させてなにかしらの形にしたいな〜〜、なんて思うだけタダです。

すっかり執筆遅くなってしまいましたが、完結までまたお付き合いいただけましたら幸いです。

ID.4733
 
■投稿者:DYNE 
■投稿日:2017/06/26(月) 00:27


5分でわかる!? 連星のユークロニア
これは少年たちとデジモンたちの 二つの世界を知るための物語――


第1部(1話〜7話+幕間)
 ケータイ、スマホ、パソコン、とにかくデジタル物が大嫌いな主人公・日野 竜弥(ヒノタツヤ)が、ある日レインボーブリッジの下で誰の物とも知れないスマホを拾う。スマホを盗まれたと騒ぎながら接近するコカトリモンと出会い、竜弥はデジタルモンスターと、デジタルワールドというもう一つの世界の存在を知る。
 お台場に現れた仲間との合流、デジモンとの戦闘を経て、幼馴染の梶原環(カジワラタマキ)とその弟・駈(カケル)もまたデジモンと関わり、巻き込まれていく。水上バスごと行方不明になった駈を探すため、コカトリモンたちと連絡を取りデジタルワールドへ行く竜弥と環。そこでデジタルワールドにありながら、人だけが住む町の存在を知る。
 駈たちの救出に成功するが、人だけの住む町にはデジモンが入り込んでしまう。今までお互いを知らなかった二つの生命体はそれぞれのことを知り、交流していく。


第2部(8話〜14話+幕間)
 リアルワールドに戻った竜弥たちはそれきりデジモンとの交流を失い、今までと同じ生活に戻ったと思っていた矢先、謎の動くハグルマが竜弥を襲う。死闘(?)の末、ハグルマを捕獲することに成功し、恐らくデジモンであるこのハグルマをデジタルワールドへ帰すため、再びコカトリモンと連絡を取ることを決める。
 しかし竜弥たちだけではコカトリモンへ連絡を取ることができず、竜弥は親友であり無類のパソコンオタクである鉄春馬(クロガネハルマ)に助けを求める。巻き込むことを申し訳なく思いつつもすべてを伝え、春馬の協力もあって無事にコカトリモンとやり取りをすることができた。しかしその会話の中で、春馬もまたデジモンとかかわりを持っていたことを知り――。

 一方デジタルワールドにあった人だけが住む町も、デジモンと関わることで少しずつ変化が始まった。デジモン達は戦いを忘れ、人の生活に馴染み、町は異生物を包み込むようにして今まで通りの生活を続けようとする。
 そこに交わろうとしないのは、駈のエアロブイドラモンと、春馬が関わりを持っていたフレイモンの二匹だけで――。


第3部(15話〜)
 デジタルワールドにある人間だけが住む町、ダイバシティ。デジモン達が暮らすようになり、その姿は少しずつ形を変えていった。デジモンは再び戦いを思い出し、進化を取り戻す。その中で相変わらず進化のできないガジモンは周囲から取り残されつつあったが、エアロブイドラモン、フレイモンと出会うことでこの町で起こっていることに疑問を抱き始める。
 姿を消したエアロブイドラモン、不審な動きを見せるフレイモン、なにかが動き始めていると確信する。

 学校行事が一段落した竜弥たちは本格的に“箱庭”とダイバシティの関係性を問うために、ついに竜弥の父が勤める「レイライン社」へと乗り込むことを決める。
 そこで見るものとは――。



3部は完結の部分です(と言いながら何年経ったのか…)
今度こそ終えるために走ります!